AIでホームページは作れる? できること・できないことを正直に解説

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結論、形は作れる。でも成果を出すには限界がある。

ホームページを自分で作りたい――そんなときに、まず頭をよぎるのが「AIで作れるのでは?」という考え。実は、総務省 情報通信白書 令和6年(2024年)版(企業向けアンケート)によると、日本企業の42.7%が生成AIの活用方針を策定済みで、業務での生成AI使用率も46.8%に達しています。ホームページ制作の現場でもAI活用は急速に広がりつつあります。

しかし、ここで大切なのはAIだけでは"成果の出る"ホームページは作れないという現実です。AIで作ること自体はできても、成果が出るかは別問題。この記事では、AIでホームページを自分で制作する際のメリット・デメリット、そして費用対効果の高い制作方法までを、正直に解説していきます。

結論:AIで「作る」ことはできる。ただし「成果を出す」のは別の話

AIサイトビルダーを使えば、ホームページの"形"を作ることはできます。でも、ここが落とし穴。テンプレートやAIで「とりあえず作った」サイトは、ターゲット設計や導線設計が不十分なため、訪問者がすぐ離脱してしまうケースが多いのが現実です。デザイン的に"できている"ことと、実際に成果(問い合わせ・購入など)を生み出すことは、全く別の問題なのです。

もちろん例外はあります。誰もが知るアーティストや著名人のサイトなど、既にコアファンがついている場合は、テンプレートやAIで作ってもある程度のアクセスは見込めるでしょう(筆者自身、そうした案件を担当した経験があります)。ただし、多くの企業サイトはそうではありません。

AIツールは確かに便利ですが、それは「第一段階」に過ぎません。ホームページが本当の役割を果たすには、戦略設計から公開後の改善まで、複数の工程が必要になります。

AIが得意な4つの領域

AIが得意なのは『素材づくり』と『下書き』です。テキスト生成、画像加工、コード生成、SEO基礎チェックといった作業は、人間が1〜2日かけていたものを数分に短縮でき、品質向上にもつながります。ShareDanでも制作メンバーがAIを積極的に活用しており、成果物のクオリティ向上に大きく貢献しています。では、AIは具体的に何が得意なのでしょう。得意領域を知ることで、AIを最大限に活かせるようになります。

ShareDanでは、AI活用に精通した講師を招き、Web制作者向けのAIイベントを定期的に開催しています。

イベント一覧はこちら

① テキストのたたき台生成(コピーライティング補助)

「この商品の強みを伝える文章を作ってほしい」「問い合わせボタンの前に説得力のある文を入れたい」——こうした文章作成は、AIの真骨頂です。ChatGPTやClaudeなどの生成AIに「ターゲット層」「商品の特徴」「トーン」を指定して指示すれば、複数のバリエーションが一瞬で手に入ります。

ポイントは「AIの出力をそのまま使わない」こと。AIが作ったテキストを「たたき台」として、実際のターゲット層に沿った言葉で調整していくことが、成約率を高めます。

制作現場では、サイトの設計図であるWF(ワイヤーフレーム)を作成する工程でもAIが活躍しています。「ダミーテキスト」の代わりに、AIで生成した実際の内容に近いテキストを使うことで、デザインの仕上がりや完成イメージが格段によくなるのです。

② 画像素材の生成・加工

ChatGPTやGemini、Midjourneyなどの画像生成AIを使えば、「プロダクト写真がないけど、イメージ画像が必要」という場面で威力を発揮します。また、既存の画像をAIで加工(背景削除、スタイル変更など)することも簡単です。ShareDanのデザイナーからも「AIで加工作業がしやすくなった」という声が上がっています。

ただし、著作権や肖像権の確認は忘れずに。商用利用が認められたツールを選ぶことが大切です。

③ コードスニペットの自動生成

「こういう機能が欲しいんだけど、コードが分からない」という場合、ChatGPTやGitHub Copilotに説明すれば、HTML/CSS/JavaScriptのコードを自動生成してくれます。特に、フォーム機能やアニメーション、レスポンシブ対応のコードはAIが得意です。

プログラミング経験がない人にとっては、大きな時短になります。

④ SEO基礎チェック(タイトル・メタ・alt属性)

ページタイトルやメタディスクリプション、画像のalt属性などは、SEOに必須の要素です。AIを使えば「このキーワードで最適なタイトルは?」「このキーワード密度は適切?」という基礎チェックが自動化できます。

ただし、AIが生成したメタデータがGoogleの評価アルゴリズムに本当に最適かまでは、AIには判断できません。定期的な成果測定と調整が欠かせません。

AIだけでは難しい5つの領域

一方、ブランド設計、問い合わせ導線、CMS構築、レスポンシブ品質保証、公開後の改善サイクルの5つは、AIでは対応が難しい領域です。これらは『ビジネス理解』と『設計思想』が必要だからです。AIには苦手な領域があります。これを知ることが、適切な意思決定につながります。

① ブランド設計(自社の強みをどう見せるか)

「うちの会社は他社と何が違うのか」「誰にどう響かせるか」——これはビジネス戦略の領域です。AIに「強みを書いて」と指示しても、業界の常識や競合環境、市場ニーズを本当には理解していません。

ShareDanではサイト制作時に必ずヒアリングを実施しています。対話の中でしか引き出せない現場のナマの声が、ブランド設計の土台になるからです。

自社の理念や顧客インサイトをAIに教える必要があり、その前に「自分たちの強みを言語化する」という人間にしかできない思考作業が必要となるのです。

② 問い合わせ導線の設計(CV率に直結)

ホームページから実際に問い合わせをもらうには、ユーザーの心理を理解した「導線設計」が必須です。「どの段階で信頼をつくるのか」「どこに行動喚起ボタンを置くか」「フォーム項目をいくつにするか」——こうした判断には、顧客心理や営業経験が要ります。

AIは「問い合わせボタン」という形式的な要素は作れますが、「成約につながる導線」までは設計できません。これは人間の経験と直感が必要な領域です。

③ CMS構築と運用設計(WordPress等のカスタマイズ)

WordPressやMovable Type、microCMSなどのCMS上で「どう運用するのか」という設計は、AIだけでは難しい領域です。プラグイン選定、セキュリティ対策、パフォーマンス最適化、バックアップ戦略など、公開後の持続可能性に関わる判断が必要です。

テンプレートをポチポチ組み立てるのと、実際に運用できるCMS環境を整えるのでは、圧倒的に手間が異なります。

ShareDanには、Web業界で10年以上の経験を持つベテランメンバーが在籍しています。AIだけに頼らず、長年の知見とノウハウをもとに、お客さまに最適な運用設計をご提案します。

④ レスポンシブ対応の品質保証

AIが生成したコードやテンプレートが、本当に各ブラウザ(Chrome、FireFox等)やスマートフォンで快適に表示されるか。複数の端末で実際に確認し、表示のズレ、読み込み速度、タッチ操作の使いやすさなどを実機を用いて検証する必要があります。

AIは「レスポンシブ対応コードを生成する」ことはできますが、「品質保証」まではできません。

⑤ 公開後の保守・改善サイクル(PDCA)

ホームページは作ったら終わりではなく、ここからがスタート。アクセス解析、CV率測定、ユーザーフィードバック、A/Bテストなどを通じて、継続的に改善していくPDCAサイクルが必須です。

AIは「現在のデータに基づいて改善案を提案する」ことはできますが、ビジネスゴール全体を見据えた優先順位付けや、実装後の成果測定は人間にしかできません。

今のプロは、当然AIも使いこなしている

ここまで読むと「やっぱりプロに全部お願いしないといけないのか」と思うかもしれません。でも、話はそう単純ではありません。今の制作会社は、AIを道具として活用しながらプロの仕事をしています。

つまり「AIかプロか」の二択ではなく、プロに依頼すればAI活用の恩恵も自然と受けられるということです。AIがテキストやデザイン案の下書きを担当し、プロはブランド設計や導線設計といった「判断が必要な工程」に集中する。この分業によって、制作の効率は上がり、結果としてお客さまの負担も抑えられるようになっています。

プロの制作会社は、こうAIを活用している

では、プロの制作現場ではどのようにAIが使われているのか。典型的な流れをご紹介します。

  1. 戦略立案(プロが主体):ビジネスゴール、ターゲット層、自社の強みを整理
  2. 素材・コンテンツの下書き(AIを活用):テキスト、画像、ワイヤーフレーム(サイト設計)をAIで効率よく生成
  3. ブランドに合わせた仕上げ(プロが主体):生成されたコンテンツを、御社らしく磨き上げ
  4. 導線設計・CMS構築(プロが主体):問い合わせ導線、セキュリティ、運用性を設計
  5. 実装・品質保証(プロが主体):デバイス対応、動作確認、本番環境への移行
  6. 公開後の改善運用(プロが主体):解析とPDCA

AIは工程の随所で使われていますが、あくまで「プロの道具」です。最終的な品質を担保するのは人間の判断。だからこそ、制作会社に依頼すれば、AI活用のメリットを享受しながら、成果の出るサイトが手に入るのです。

「自分でAI」と「プロに依頼」の違い

比較軸

AIで自分で作る

プロの制作会社に依頼する

戦略・ブランド設計

△ 自力で試行錯誤

◎ プロがヒアリングから設計

問い合わせにつながる導線

△ テンプレート頼み

◎ 経験に基づいた設計

運用サポート

なし

あり(保守・改善を継続)

AI活用

自分で使いこなす必要あり

プロが適切に活用済み

※費用目安については以下記事の「【相場早見表】サイト種類別の費用目安」をご参照ください。

見積もりが会社によってバラバラ…ホームページ制作の適正価格を知る方法

「AIで十分」な会社と「プロに頼むべき」会社の判断基準

では、実際のところ、自分たちはどちらを選ぶべきなのでしょう。以下のチェックリストで判断してみてください。

AIで自分で作っても問題ないケース

  • ホームページの目的が「名刺代わり」程度で、問い合わせ獲得は求めていない
  • 趣味やポートフォリオなど、ビジネスの売上に直結しないサイト
  • 自社にWeb制作・マーケティングの知識がある人材がいる
  • 既にコアファンが存在し、集客せずともある程度アクセスが見込めるサイト

プロの制作会社に依頼すべきケース

  • ホームページから問い合わせや売上を生みたい(インバウンド営業の起点にしたい)
  • 競合他社が多く、差別化が必須
  • Web専任の担当者がいない、または本業と兼務で手が回らない
  • 既存客からの信頼度向上・ブランディングが課題
  • 制作費用は抑えたいが、品質は妥協したくない

多くの中小企業にとって、プロに依頼する=AIの恩恵も受けられるのが今の時代です。「AIで全部自分でやるか、プロに頼むか」で迷ったら、無料相談を受け付けている制作会社も多いので、まずは相談してみるのが一番の近道です。

ShareDanに相談が多いケースと対応の流れ

「プロに頼むべき」と分かっても、実際にどんな会社がどう対応してくれるのか、イメージが湧かないという声をよくいただきます。ここでは、ShareDanに実際に多いご相談を3つほどご紹介します。

パターン①:「上司にAIで作れと言われたけど、本当にそれでいいの?」

Web担当を兼務している方が、上司から「AIで安く作れるらしいじゃないか」と言われて判断に迷い、ご相談いただくケースです。ShareDanでは、まず御社のホームページに「何を求めるか」を一緒に整理するところから始めます。名刺代わりで十分なのか、問い合わせを生む営業ツールにしたいのか。ゴールが明確になれば、AIで自作すべきか、プロに任せるべきかの判断は自然と見えてきます。実際、ヒアリングの結果「まずは低コストで済ませられるテンプレート(AIを活用)で作って経過をみましょう」とご提案したケースもあります。無理に受注を勧めることはしません。

パターン②:「業界特有の事情を分かってくれる制作会社が見つからない」

製造業や学会・研究機関など、専門性の高い業界のお客さまから「うちの業界を理解してくれる制作会社がなかなかいない」とご相談いただくケースです。ShareDanのディレクターは15年以上・500件超のWeb制作を経験しており、製造業(鉄鋼系を含む)や学会・学術団体のサイト制作実績があります。業界特有の情報設計やユーザー導線を理解した上でヒアリングを行うため、「話が早い」と評価いただくことが多いです。もちろん、初めての業種でも自作のヒアリングシートをもとに御社の強みを丁寧に引き出し、コンセプトを共有した上で制作に入ります。

パターン③:「以前の制作会社とうまくいかなかった。今度は失敗したくない」

デザインのイメージが伝わらなかった、修正が何度も発生した、公開後に放置された——過去の経験から慎重になっているお客さまからのご相談です。ShareDanでは、制作前にヒアリングシートを使ってデザインの方向性を丁寧にすり合わせます。コンセプトを双方でしっかり握ってから制作に入るため、デザイン提案の初回でOKをいただけるケースがほとんどです。初稿出しは「ファーストビュー下まで」といった工夫をしたり、双方負担のないかたちで進めています。また少数精鋭チームだからこそ、担当ディレクターが窓口からデザイン確認・品質チェックまで一貫して対応。「誰に聞けばいいか分からない」という状況は起きません。

上記はあくまで代表的な相談パターンです。「うちの場合はどうだろう?」と思ったら、お気軽にお問い合わせください。ヒアリングだけでも歓迎です。

まとめ

AIの発展は、ホームページ制作にイノベーションをもたらしました。誰もが「形としてのホームページ」を作れる時代になった。でも「成果を出すホームページ」を作ることは、依然として専門的なスキルと経験が必要です。

筆者の周りにも、AIサイトビルダーで作ったホームページの集客がうまくいかず、相談をいただいたケースがあります。

今、プロの制作会社はAIを道具として取り入れ、制作の効率と品質を両立させています。「AIかプロか」ではなく、プロに依頼することでAI活用の恩恵も自然と得られる――これが2026年のホームページ制作の正しい理解です。

大事なのは、AIに「全部お任せ」するのではなく、AIが得意な領域と苦手な領域を正しく把握すること。そのうえで、信頼できるプロと一緒に進めるのが、最も確実な選択肢です。

無料相談で、あなたのサイトをプロの目でチェック

「AIで作ったサイト、本当に大丈夫?」「もっと成果を出すには?」——そんな不安に応えるため、株式会社ShareDanではAIで作ったホームページの無料相談サービスを承ることも可能です。

現在のサイトの問題点、改善のポイント、最適な制作方法まで、専門家の目でアドバイスいたします。まずはお気軽にお問い合わせください。

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株式会社ShareDan ディレクター

Webディレクターとしてのキャリア15年以上。コーポレートサイト、ECサイト、キャンペーンサイトなど500件超の制作に携わる。大手メーカーから中小企業、製造業(鉄鋼系)、学会・学術団体、アーティストサイトまで業種を問わないディレクション経験が強み。WordPress・Shopify・MovableType・microCMSなど主要CMSでの構築実績多数。現在はShareDanにて、ヒアリングからデザインディレクション・品質管理・公開後の運用改善まで一貫して担当。外部講師を招いたWeb関連イベントの企画運営にも携わっている。

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