「3社に見積もりを取ったら30万・80万・180万。何が違うの?」文字色グリーン
ホームページ制作の依頼を初めて検討する企業の担当者から、こんな声をよく聞きます。同じような規模のサイトなのに、なぜこんなに価格差が生まれるのか。そもそも「相場」はいくらなのか。業者の言い値で判断していいのか——。本記事では、ホームページ制作費の仕組みを徹底解説し、上司を説得できる見積もり比較のテクニックをお伝えします。
同じ「10ページのコーポレートサイト」でも価格が5倍違う理由
見積もり価格の差は「何が含まれているか」の差です。筆者の経験上、同条件のコーポレートサイト(トップページ含む10ページ程度)でも、制作会社によって30万円台から200万円近くまで大きなバラつきがあります。
一見すると「ぼったくり」に見えるかもしれませんが、実は各社の見積もりには明確な理由があります。デザインの作り込み度、制作スケジュール、保守運用の手厚さ、CMSの導入有無……。こうした要素が組み合わさることで、同じ「10ページのサイト」でも実は全くの別物になっているのです。
大事なのは、単純に「一番安い会社を選ぶ」のではなく、「自社のニーズに対してどの投資額が適切か」を判断することです。
ホームページ制作費を構成する6つのコスト
ホームページ制作の費用は、複数の要素から成り立っています。各項目がどのくらいの比率を占めるかを理解すれば、見積もりの内訳を読み解く力が格段に上がります。

① ディレクション費(全体の15〜30% ※負荷が高い案件については40%になるケースもあり)
プロジェクト全体をまとめるディレクターの工数です。クライアント企業との打ち合わせ、要件定義、進捗管理、品質チェックなど、制作全体の舵取りを担当します。
制作会社の規模や経験値によってディレクター単価が異なるため、この項目が見積もり価格を大きく左右することがあります。「何度も修正されたくない」「プロにしっかり相談したい」という場合は、ディレクション費が手厚い会社を選ぶ価値があります。
ShareDanは少数体制のため、窓口担当がそのまま制作ディレクション・品質管理まで一貫して担当します(リソース状況によっては流動的になるケースもございます)。案件ごとに担当者が入れ替わらないため、「伝言ゲームによる伝達ミス」が発生しにくい点はご好評いただいています。ディレクション費は工数ベースで項目別にお出ししているので、「何にいくらかかるのか」が明確です。
② デザイン費:テンプレート vs フルオーダー
テンプレート利用なら5〜15万円、フルオーダーなら30〜80万円が相場です(デザインページ数により変動いたします)。BtoBサイトではフルオーダーの投資対効果が高い傾向にあります。
テンプレートは、あらかじめ用意されたデザインをカスタマイズするアプローチ。低価格で納期も短いメリットがある反面、「ありきたりに見える」「競合他社と被る」といったリスクがあります。
一方、フルオーダーは企業ブランドや事業特性に合わせたオリジナルデザイン。制作工数はかかりますが、希望にそったオリジナルデザインを制作できるため業界内での差別化につながりやすく、特にBtoB企業で営業資料としての価値が高まります。
ShareDanでは、ご予算が限られている場合はテンプレートベースの制作もご提案しますが、事前にテンプレート版とオリジナル版のイメージを比較してお見せすることがあります。実物を見比べると「想像以上に差がある」とお感じになる方が多く、最終的にオリジナルデザインを選ばれるケースが大半です。まずは両パターンの完成イメージを比較してから、ご予算と照らし合わせて決めていただけます。
③ コーディング・実装費
HTML/CSS/JavaScriptなど、デザインをWebサイトとして動作させるための実装工数です。レスポンシブ対応(スマートフォン・タブレット対応)の複雑さ、アニメーションやインタラクション機能の有無で大きく変わります。
シンプルな静的サイトは、構造やマークアップがある程度パターン化されているため、目視確認にかかる工数は比較的軽く済みます。 一方、オリジナルデザインのサイトでは、動的機能の有無にかかわらず、レイアウトや装飾の表示崩れがないかをブラウザごとに目視で確認する必要があり、チェック工数が増えます。さらにアニメーションや複雑な動的機能が加わると、挙動検証やパフォーマンス最適化の手間が上乗せされ、この項目の費用が高くなります。
④ CMS構築費(WordPress等)
「投稿→公開」を自社で運用したい場合、WordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)の導入・カスタマイズが必要です。相場は10〜50万円程度(カスタマイズの要件によって変動します)。
CMS導入により、制作会社に依頼せずに自社でページを更新・追加できるようになります。ただし、導入後の運用を甘く見ると、想定外の手間が発生することも。たとえば「プラグインの更新を忘れてセキュリティの脆弱性が残ったまま運用してしまう」「更新担当者が退職して操作ノウハウが社内から失われる」「誤操作でレイアウトが崩れ、復旧に時間がかかる」といったトラブルは珍しくありません。導入の判断は、運用体制とセットで検討することが重要です。
ShareDanはWordPress・Shopify・MovableType・microCMSなど主要CMSでの構築実績がございます。CMSはそれぞれ得意分野が異なります。たとえばWordPressは汎用的なコンテンツ管理に強く、ShopifyはECサイトに特化、MovableTypeは大規模サイトやセキュリティを重視する案件に向き、microCMSはヘッドレス構成でフロントエンドを自由に設計したい場合に適しています。御社の目的・運用体制・サイト規模をヒアリングした上で、最適なCMSをご提案します。
⑤ 撮影・ライティング費・作図・イラスト作成
写真撮影、テキスト原稿の執筆、図解作成などの費用です。これを制作会社に一括発注するか、自社で準備するかで大きく変わります。
そもそも撮影やライティングが必要かどうかは案件によって異なります。自社で素材を用意できるなら不要ですし、制作会社に依頼するなら別途費用がかかります。見積もりを取る前に「どこまで自社で準備できるか」を整理しておくことが大切です。
作図やイラスト作成についてはAIで作る選択肢もありますが、100%AIで作った場合は「AI生成らしさ」が出ることは避けられません(参考として本ブログではAIのみで作成した画像はありません)。ブランドイメージを重視する場合は、制作会社に相談する価値があります。
⑥ 保守・運用費(月額)
公開後のセキュリティ更新、バグ修正、軽微な修正対応などの月額費用です。相場は月額5,000〜50,000円と幅広いのが特徴。
初期費用と保守費のバランスは会社によってさまざまです。初期費用が安くても月額保守費が高ければ、長期的には割高になることもあります。だからこそ、後述する「3年総コスト」での比較が重要になります。
ShareDanでは、更新頻度やご予算に合わせた定額更新プランをご用意しています。「月1回の軽微な修正だけで十分」「季節ごとにキャンペーンバナーを差し替えたい」など、お客様の運用実態に合わせてプラン内容を調整可能です。「何が含まれて、何が別途料金か」は契約前にお見積りをご提示しますので、公開後に想定外の出費が発生することはありません(制作中に新しいご要望により変動が生じることがありますが、その際は着手前にお伝えするようにしております)。
【相場早見表】サイト種類別の費用目安
LP(ランディングページ)は20〜60万円、コーポレートサイト(10ページ)は80〜150万円、ECサイトは50〜100万円が目安です。
以下の表を参考に、自社のプロジェクトに照らし合わせてみてください。
サイト種類 | ページ数 | 機能 | テンプレート | 標準 | フルオーダー |
|---|---|---|---|---|---|
LP | 1ページ | なし | 20万円 | 25〜40万円 | 60万円 |
コーポレートサイト | 5ページ | 基本的 | 50万円 | 60〜70万円 | 100万円 |
コーポレートサイト | 10ページ | 標準的 | 80万円 | 100万円(中央値) | 150万円 |
小規模ECサイト | 3ページ | 基本的 | 50万円 | 60〜70万円 | 100万円 |
中規模ECサイト | 3ページ以上 | 多機能 | 200万円 | 300〜500万円 | 800万円以上 |
※あくまで目安の金額です。機能やページ数、デザインの作り込みによって変動しますので、詳しくはお問い合わせください。
「低価格」で発注して失敗する3つの典型パターン
相場より大幅に安い見積もりを受け取ると、「ラッキー!」と感じるかもしれません。しかし、落とし穴があります。実際に起きた失敗事例を3つご紹介します。

パターン①:テンプレが合わず追加費用が膨らむ
低価格の見積もりには「テンプレートの利用」が含まれていることがあります。ただし、テンプレートはパターン化して用意しておく必要があるため、金融機関向け・飲食店向け・ファッション向けなど、特定業界を想定して作られているもの。
自社の業界や事業形態が異なると、「レイアウトが合わない」「色彩イメージが違う」といった問題が次々と生じます。結果、希望にマッチするデザインが作れず一からやり直しとなり、想定より双方の工数も膨らみ、当初の見積もりより高くつくケースが珍しくありません。
パターン②:公開後の費用を把握しておらず想定外の出費に
公開後のテキスト修正や画像差し替えなどは、基本的に別途費用がかかるものです。これ自体は業界として普通のことで、問題ではありません。問題は、発注時にそれを把握していなかった場合です。
「初期費用にすべて含まれている」と思い込んで契約し、公開後に修正を依頼したら「1件あたり○万円」と言われて驚く──このパターンが実際に起きています。見積もり段階で「公開後の修正はどういう料金体系か」を確認しておくだけで防げる失敗です。
ShareDanでは、ご契約前に「何が初期費用に含まれ、何が別途費用になるか」その内容が把握できるお見積りをお渡ししております。公開後の軽微な修正・画像差し替え・コンテンツ追加などの料金体系も、ご希望がありましたら合わせてお伝えすることができますので、「想定外の請求が来た」という事態は起こりません。ご不明な項目があれば、その場で何度でもご質問いただけます。
パターン③:制作会社が倒産・音信不通になる
相場より大幅に安い見積もりを出す会社の中には、創業間もない・実績が乏しい・薄利多売で案件を回しているケースがあります。一件あたりの利益が薄い受注構造だと、スタッフが疲弊して離職したり、受注が途切れた瞬間に事業継続が難しくなったりと、運営体力に不安が残ります。
制作会社の規模そのものが問題なのではなく、「継続して運営できる体制か」「一定の実績を積み重ねてきたか」が本質的な判断ポイントです。サイト公開後にセキュリティ対応や不具合修正が必要になったとき、連絡がつかなかったり「担当者が辞めました」で終わってしまったりすると、復旧までのコストと時間は発注額を大きく上回ります。
見積もりの安さだけでなく、その会社が何年続いているか、どのような実績を積み重ねてきたかを必ず確認してください。
ShareDanは2017年の設立以来、コーポレートサイトからマザーズ上場企業のプラットフォーム開発、官公庁の申請管理システム、NPO法人の公式サイトまで、幅広い業種・規模のプロジェクトに携わってきました。Web制作・Web開発に加えて人材育成事業も手がけており、持続的に事業運営できる体制を整えています。公開後の運用フェーズまで一貫して対応しますので、「作って終わり」になる心配はありません。
上司を説得できる「見積もり比較の正しいやり方」
複数の見積もりを取ったけれど、「どれを選んでいいか分からない」という状況は珍しくありません。ここでは、上司を説得できる、体系的な比較方法をご紹介します。

Step 1: RFP(提案依頼書)を3社に同条件で出す
まず大事なのが「同条件で見積もりをもらう」こと。各社がバラバラの理解で提案してくると、比較のしようがありません。
RFP(Request for Proposal)には、以下の項目を明記します:
- 必須機能(問い合わせフォーム、CMSの有無、SNS連携など)
- ページ構成(トップページ含む○ページ)
- コンテンツ素材の準備状況(撮影は制作会社が行うか、自社が準備するか)
- 納期目安
- 保守・運用の有無と期間
これを同じ3社に配布することで、「同じ条件での見積もり」が揃い、比較可能になります。
「RFPの作り方がわからない」「そもそも何を書けばいいかわからない」という方も多いかと思います。ShareDanでは、まずヒアリングを通して御社の要件を一緒に整理するところから始めます。ここが固まれば、項目別のお見積もりも納得感のある形でご提示できます。「いきなり見積もりではなく、要件整理から相談したい」という方はお気軽にご連絡ください。
Step 2: 見積もりを「項目別」で出してもらう
見積もりを依頼するとき、「一式○○万円」ではなく項目別に出してもらうのがポイントです。RFPの段階で「以下の項目ごとに金額を記載してください」と伝えておきましょう。
- ディレクション費(打ち合わせ・進行管理)
- デザイン費
- コーディング費
- CMS構築費
- 撮影・ライティング費(写真撮影、テキスト原稿の執筆、図解作成など)
- 保守・運用費(月額)
こうすれば、各社の見積もりが同じ項目で揃い、比較が格段にしやすくなります。「A社はデザインが高いけど保守が安い」「B社は撮影費が別途になっている」といった違いが一目でわかります。
ShareDanでは、初回のお見積もりから項目別の内訳でご提示しています。「一式○○万円」という出し方はしていません(現在「2. デザイン費」「3. コーディング費」は同項目にしております。ご要望ございましたら分けてご用意いたします)。また、他社のお見積もりで不明点があれば、これまでの制作ディレクションの現場視点で「この項目はこういう意味です」「ここが含まれていないと後で追加費用になりやすいです」といった読み解きのお手伝いもしています。比較の判断軸づくりからお気軽にご相談ください。
Step 3: 「初期費用」だけでなく「3年総コスト」で比較
「3年間の総コスト」で比較するのが、最も正確で上司説得力が高い方法です。
例えば:
- 会社A:初期費用30万円 + 月額3万円 × 36ヶ月 = 138万円
- 会社B:初期費用100万円 + 月額0.5万円 × 36ヶ月 = 118万円
初期費用だけ見ると会社Aが圧倒的に安いですが、3年スパンで見ると会社Bが20万円お得です。特に保守費が高い会社の場合、中長期的には割高になるケースが多いので、この比較は必須です。
保守費の内訳も合わせて確認してください。会社Aのように初期費用に対して保守費が高い場合、「初期費用を抑え、保守費で回収する」ビジネスモデルになっていることがあります。公開後に「運用方針が合わないので制作会社を変えたい」と感じたとき、乗り換え先に引き継ぎを依頼する手間や費用が別途発生する点には留意しておきましょう。
Step 4: 比較表を作って上司にプレゼンする
Excelで以下のような比較表を作成し、上司にプレゼンします。
評価軸 | 会社A | 会社B | 会社C |
|---|---|---|---|
初期費用 | 30万円 | 100万円 | 80万円 |
月額保守費 | 3万円 | 0.5万円 | 2万円 |
3年総コスト | 138万円 | 118万円 | 152万円 |
納期 | 2ヶ月 | 3ヶ月 | 2.5ヶ月 |
デザイン | テンプレート | オリジナル | オリジナル |
推奨理由 | ○○ | ◎◎ | △△ |
「初期費用」「保守費」「3年総コスト」「納期」「クオリティ」をバランスよく見えるようにすると、上司も判断しやすくなります。
ShareDanに相談が多いケースと対応の流れ
ここまで読んで「具体的にどう動けばいいの?」と思った方に向けて、ShareDanに実際に多い見積もり・価格関連のご相談パターンと、対応の流れをご紹介します。

パターン①:「3社見積もりを取ったが、金額がバラバラで判断できない」
よくある状況:相見積もりを取ったものの、30万円・80万円・180万円と金額差が大きく、何をどう比較していいか分からない──というご相談。上司に報告しなければいけないのに、判断基準が定まらず困っているケースが多いです。
ShareDanの対応フロー:
まず、他社のお見積もりを一緒に拝見するところから始めます。これまでの制作現場の経験から「この項目はテンプレート前提の金額です」「ここはCMSが含まれていないので後で追加になりやすい」といった読み解きをお手伝いします。その上でShareDanの見積もりを項目別にお出しするので、「3社比較の判断軸」そのものが明確になります。
パターン②:「初期費用は安いが、月額保守費が想定以上で困っている」
よくある状況:すでに他社で発注済み、もしくは契約目前の段階で「月額保守費」の高さに気づいたケース。初期費用は30万円と安かったのに、月額3万円の保守契約が必須で、3年で138万円──当初イメージとの乖離に驚いてご相談をいただくパターンです。
ShareDanの対応フロー:
まずは「現在の保守契約に何が含まれているか」を一緒に整理します。月額保守費に「軽微な修正」「セキュリティ更新」「サーバー費」などのどこまでが含まれているかで、適正かどうかの判断が変わるためです。ShareDanでは、更新頻度に応じた定額更新プランを複数ご用意もできますので、「月1回の軽微な修正で十分」なら月額数千円から始められます(「定額更新プラン」なしの都度ご依頼、スポットでも承ること可能です)。
パターン③:「見積もり書が『一式』ばかりで中身がわからない」
よくある状況:他社から受け取った見積もりが「サイト制作一式 ○○万円」のような大雑把な記載で、何にいくらかかっているのか判断できない──というご相談。安く見えても実は必要な項目が抜けていたり、逆に不要なものが含まれていたりすることがあります。
ShareDanの対応フロー:
ShareDanでは、ディレクション費用・デザイン/コーディング・CMS構築といった単位で分解した項目別見積もりをお渡ししています。「この項目には何が含まれているか」をその場でご説明できるので、他社見積もりとの比較検討もしやすくなります。
上記はあくまで代表的な相談パターンです。「うちのケースはどうだろう?」と思ったら、お気軽にお問い合わせください。他社のお見積もりの読み解きだけのご相談も歓迎しています。
まとめ
「安い」ではなく「自社に合った投資額」を見つけよう
大切なのは「何にいくらかかっているか」を分解し、「3年間の総コスト」で比較することです。この2つをやるだけで迷いは消えます。
ホームページ制作の適正価格は、企業の規模、業界、目的、そして3年間のコミットメントによって変わります。相場表を参考にしながらも、自社のニーズと長期的な運用計画を軸に判断することが、後悔しない発注につながります。
また、忘れずに:
- 「あまりに安い」会社は経営基盤のリスクを疑う
- テンプレート利用が含まれていないか確認する
- 保守費は「月額いくら」「何が含まれているか」を明確にする
- 修正費用の有無・金額も把握する
次のステップは、気になる制作会社に無料相談を依頼して、自社の要件に合った提案を受けることです。
「3社の見積もりを並べてみたが、どう判断すればいいかわからない」「ShareDanの見積もりも聞いてみたい」
─そんな方に向けて、ShareDanでは見積もりに関する無料相談を承っています。他社のお見積もりの読み解きだけのご相談も歓迎です。御社の状況に合わせて、項目ごとのコスト内訳と、調整可能なポイントを一緒に整理します。